☆メキシコ 出会う旅2018 新日程で二次募集開始!

第23回
メキシコ・ストリートチルドレンと出会う旅2018 リニューアル日程にて、二次募集開始!
お申し込みはお早め(7月24日まで)にお願いします


旅はすべての始まりです。
私たちと旅に出て、路上の子どもたちや彼らを支えるNGO(非政府組織)を訪ね、あなた自身と世界の子どもたちの未来を考えるための、新たな視点を見つけませんか?
旅の案内役は、28年間、メキシコの「ストリートチルドレン」とつきあい続ける、
ジャーナリストの工藤律子とフォトジャーナリストの篠田有史です。

日程
 8月28日(火)~9月8日(土) *9泊12日(帰国便は9月7日午前1時55分に現地を出発、成田到着は8日午前6時15分予定)

費用
 2人1部屋利用で 234,500円 + 燃油サーチャージ(7月時点で21,000円
(ホテルCityexpress Ciudad de Mexico Buenavista利用予定)
☆費用に含まれるもの 成田~メキシコシティの往復航空運賃(アエロメヒコ航空利用予定)と各空港施設使用料・空港税、宿泊費、朝食費及び現地NGOでの昼食費、現地でのグルー プ移動の交通費、通訳・案内の経費

旅の同行・案内
 添乗員はいませんが、案内役の篠田と工藤のどちらかもしくは両方が、行きの成田空港集合から、帰りのメキシコシティ空港チェックインまで、 同行します。

訪問先(予定)
NGO「プロ・ニーニョス・デ・ラ・カジェ」
 路上訪問と、路上暮らしの少年たちが来るデイセンターでの活動に参加する。
NGO 「カサ・アリアンサ・メヒコ」
 HIV-エイズ・性病予防や薬物依存予防のセミナーをはじめ、路上から来た子どもたちが暮らす施設のプログラムに参加する。
NGO 「ジョリア」
 路上暮らしの少女たちと貧困家庭の母子を支えるセンターの活動に参加する。
NGO「オガーレス・プロビデンシア」
 定住ホームに暮らし、自立を目指す子どもたちと交流する。
NGO 「オリン・シワツィン」
 旧市街に暮らす貧困層の女性と子ども、彼らを支援する人々を訪ね、問題の現実を知る。
NGO「カウセ・シウダダーノ」
 犯罪関与や薬物使用、路上生活に至るリスクの高い貧困層の子ども・若者に、非暴力や人権意識を育む機会やスキルアップのワークショップを提 供する。

定員
12名(最少催行人数10名)

参加条件
 ストリートチルドレンを考える会の会員の方、またはお申込みの際に会員になられる方(年会費3千円)で、帰国後、旅の感想文を書いてくださる方。

締め切り
 定員に達ししだい、締め切り。

旅行呼びかけ
NGO「ストリートチルドレンを考える会」
⭐️工藤律子(共同代表)
ジャーナリスト。大学院生時代から、スペイン語圏やフィリピンを中心に市民運動や貧困問題などを取材。著書は「仲間と誇りと夢と」(JULA 出版局)、「ストリートチルドレン」(岩波ジュニア新書)など多数。「マラス 暴力に支配される少年たち」(集英社)第14回開高健ノン フィクション賞受賞。 

⭐️篠田有史(運営委員)
フォトジャーナリスト。24才の時、1年の世界一周の旅に出る。旅の途中で写真家になる決意をする。以後、スペイン語圏を中心に取材をする。 「コロンブスの夢」(新潮社)「ドン・キホーテの世界をゆく」(論創社)「伊達侍と世界をゆく」(河北新報)などの写真を担当。91年から工藤と取材を始める。

お問合せ・お申し込み
(株)マイチケット  
http://myticket.jp/     
E-mail:info@myticket.jp
 tel:03-3222-7800 または 06-4869-3444
 fax:06-4869-5777
※会への問合せは、件名を「出会う旅」としてこちら(info@children-fn.com)へお気軽に。

※下記のチラシは、一次募集のものです。二次募集の料金と日程は、このチラシ内容とは異なり、上記の通りになります。

旅行企画・実施
 エアーワールド(株)

フィリピン・ストリートチルドレンと出会う旅2018感想文 その2

今年のツアーは、大学生4人、高校生1人の計5人での旅となりました。幼稚園で日本の子ども向けの歌とダンスを披露したり、路上や施設の子どもたちとフィリピン・ポップスのダンスを踊ったり、元気いっぱいの一週間でした。

 訪問先は、次の5団体です。
NGO「サルネリ・センター・フォー・ストリートチルドレン
 ストリートファミリーの子どもたちのためのデイセンターを運営する。
NGO「パンガラップ・シェルター・フォー・ストリートチルドレン
スラムヘの支援活動と施設運営をする。
NGO「バハイ・トゥルヤン」  
モーバイル・ユニット車両を用いた路上訪問と施設運営をする 。
フリースクール「パアララン・パンタオ
パヤタス地区の元ゴミ集積場近くにある貧困家庭の子ども対象の学校。
NGO「チャイルドホープ・フィリピン
路上訪問をするストリートエデュケーター派遣を中心に活動する。  

大日方 麻衣(大学生)
〈はじめに〉
私がこのツアーに参加するきっかけとなったのが、工藤さんの講演でした。私は日本の社会的養護に関心があり、児童養護のゼミに所属し学んでいます。そんなとき、大学の授業でスタディツアーの案内人である工藤さんが講演してくださり、そこで初めて「ストリートチルドレン」という言葉、存在を知りました。それまでは、日本の貧困など国内のことにしか興味がありませんでした。しかし、講演を通して国外の子どもたちの暮らし、貧困の現状などを少し知ることができ、実際に現地に行って関わりたいと、このツアーに参加することを決めました。日本から出たことがなく、英語も話せない私にとっては大きな一歩であり、挑戦でもありました。
〈市場の路上に住むストリートファミリーの元へ行ってみて考えたこと〉
「人を助けたいから医者になりたい」と言った少女がいた。まず、「夢」を抱いていることに、ストリートで過ごす子どもたちだからといって決して人生を諦めたりせずに、自分の人生を歩んでいるのだなと思った。それは、私のように家があり帰る場所があり、安定した生活をしていたら、当たり前のことなのかもしれない。しかし、ストリートチルドレンにとって、「夢」を抱けることは当たり前ではないと感じた。学校に行けない、行かない、十分な生活ができていない子どもたちには、将来の展望が明確には見えてこない。そのため、医者になりたいと夢を抱く彼女にとって、エデュケーター、ソーシャルワーカーとの関わりは大きなものだったのではないだろうか。
ストリートエデュケーションの取り組みは、ストリートチルドレンのそれぞれの可能性を拾い上げ、広げていくものだと考えた。彼女だけではなく、夢を持つ少年、少女がたくさんいた。彼らのように「夢」を持つという当たり前のことを当たり前にできるようにしていくことや、その夢へと続く環境を選択し、夢を実現していけるようにすること。エデュケーターとソーシャルワーカーには、そのための架け橋となる力が必要であり、これからより多くの地域で子どもたちとの関わりを作っていくことが求められるだろう。そして、ストリートチルドレンが親になったとき、再びストリートファミリーをつくらないためにも、教育の機会は必ず必要だろう。
〈笑顔に隠れたもの〉
ストリートで過ごす子どもたちと、短い時間ではあったが関わることができ、とても楽しかった。笑顔がとても素敵だった。しかし、笑顔だからストリートで過ごすことが平気だというわけではないことを知った。子どもたちのリーダーであったが、ストリート生活のストレスなどで薬物を吸い始めたという子どもがいた。正直、話を聞くまで薬物を吸っているようには全く感じなかった。笑顔の裏には様々な困難、ストレスが隠れていた。笑顔で楽しそうだから「大丈夫」ではないのだと、改めて感じた。
日本では、児童養護施設でボランティアをしているのだが、施設の子どもたちも、とても元気で笑顔をたくさん見せてくれる。しかし、親と一緒に暮らせないということは、私には想像もつかないくらい辛く、過酷なことだと思う。ストリートチルドレンと日本の社会的養護のもとで生活する子どもとでは、一見、問題が全く異なるようではあるが、共通するのは、子どもたちの笑顔の裏にある本当の気持ちに寄り添っていくことが必要だということだ。そうした関わりが、子どもたちとの関係を深くし、支援をより一層充実したものにできるだろう。私は、まず今できることとして、ボランティア先の子どもたちとの関わりを濃いものにしていくために、一人ひとりの子どもに寄り添っていきたい。そして、ストリートチルドレンとも関わりを持てるようにしていきたい。
 ストリートで過ごす子どもたちが前に進むよう、私にもできることは必ずあるのだと、強く思った。私は私のやりたいこと、やってみたいことをやって行くことで、出会った子どもたちと共に前進していきたい。
〈最後に〉
「人は関わった時点で友だち、大切な人。他人じゃなくなる」ということを知った8日間でした。フィリピンでの出会いを忘れず、共に歩んでいきたいです。最後になりますが、今回のツアー案内人であった工藤さん、篠田さん、本当にありがとうございました。

松本 希良梨(大学生)
 この春、私は初めてフィリピンに降り立った。空港を出た瞬間からカラフルな景色が広がっている。非現実的だとさえ感じた。しかし、私が一週間を通してみたものは、厳しい現実だった。そのなかで感じたいくつかのことを書き連ねていく。

 私がこのツアーに参加して感じたことの一つは、教育の重要性だ。貧困が教育を受ける機会を奪っており、そのことが子どもたちの可能性を奪っていることを実感した。その現実に触れることによって、貧困がもたらす残酷さを思い知った。路上で生活する小さい子どもたちや悪臭が漂うゴミだらけの環境で暮らす子どもたちを、たくさん見た。物乞いをする子ども、盗みを働こうとする少年もいる。彼らの多くは学校に行かず、その日を食いつなぐために生きている。そこには、教育を受けてこなかった子どもたちは大人になっても職を手に入れられず、貧困状態から抜け出すことができないという、悪循環ができあがっている。この悪循環を断ち切るために必要なのが、教育の力だった。

 「バハイ・トゥルヤン」などのNGOによって派遣されるストリートエデュケーターや運営されているドロップインセンターは、まさに彼らの人生を変える存在であった。彼らがいなければ、子どもたちは教育を受ける機会があることも知らずに育っていってしまうかもしれないし、自分には本来無限の可能性があるということを知らずに、一生を終えてしまうかもしれないのである。子どもたちみんなが十分な教育を受けられる環境をすぐにつくることは難しいが、教育を受ける機会を与え、そのなかでリーダーシップを持つ子どもを支援し、ロールモデルをつくっていくNGOの活動は、非常に建設的だと感じた。

 訪れたスラム地域に住む子どもたちは、みんなで食事する時間にご飯を投げたり、友だちのご飯のなかに水をいれたりと、日本の同年代の子どもたちと比べてやんちゃで、食事時間はまさに無秩序な状態であった。日本社会が厳しいだけなのかもしれないが、日常における態度や姿勢、倫理観なども、教育によって刷り込まれているということを、初めて意識した。幼稚園や小学校で、当たり前のように教育を受けてきているために見過ごしていたが、自分が思っていたよりも、教育は成長過程において重要な役割を担うものだった。

 「パアララン・パンタオ」を訪問したときのことだ。この団体の支援で奨学金をもらう代わりに、団体が運営するフリースクールでボランティアをしている大学生に、ボランティア活動をしていて何か楽しいことやよかったことはあるかと尋ねると、それまで積極的に意見を述べてくれていた彼らが、困った表情をした。少し間をおいてから、一人が「子どもたちとの交流が楽しく、ストレス解消になる」と言った。また、ほかの一人は、「よかったと思うことはあまりないが、この施設が好きだから続けている」と言った。奨学金をもらい続けるには、学業において一定以上の成績を修めなければならず、ボランティアをしながらだと、それが少し大変だという意見もあった。表には出しづらい、彼らの率直な思いが聞けて、親近感に似た感情を抱いた。

 フィリピンの人々は、貧困のなかでも笑顔で明るく生きていると描写されがちだ。が、やはり彼らにも、悩みや不満はあるだろうということを感じ取ることができた。施設を訪問しにきた日本の大学生と施設で活動するフィリピンの大学生という構図を壊して、もっと本音を聞いてみたいと思った。このツアーはストリートチルドレンと出会う旅であったが、現地の同年代の生活を知り、考えを聞いたことによる刺激が一番大きかった。

 フィリピンの子どもたちや同年代の人々と話して、「情けない」と、私は思った。自分が温室生まれ温室育ちであることを痛感したのである。私は今、文学部で勉強している。このことをNGOのドロップインセンターのスタッフに伝えると、彼は「僕もそこで学びたかった」と言った。「パンガラップ・シェルター」のスタッフとそこで生活する大学生に伝えると、「文学は賢い人しか学べないものだ」と言った。確かに、今回の旅で出会った奨学金をもらっている大学生は皆、エンジニアや経営者、ソーシャルワーカーになるための勉強といった、手に職をつけるための勉強をしていた。フィリピンの貧困層の人々は、職を手に入れることが最優先で、そのために大学進学するのであり、彼らにとって純粋に学問そのものを楽しむということは、現実味のない話なのだ。私が日本でいかにぜいたくな暮らしをしているかを実感した。

 長い間、英語を勉強しているにもかかわらず、彼らに自分の意志や考えを正確に伝えることができなかった。それが本当に悔しかった。そして、一生懸命に今を生きる彼らの姿に、うしろめたさを感じた。彼らは将来を見据えて考え、行動していた。その姿を目の当たりにすることによって、モラトリアム期間に甘えている自分が浮き彫りになったのである。この旅は、フィリピンの貧困社会に生きる人々のことを知るだけでなく、自分を見つめなおす機会にもなった。自分の置かれている環境に感謝し、目的意識をもって生きていく必要があると、強く感じた。

 厳しい現実のなかにも、たくさんの笑顔があった。フィリピンの人々はみんな、陽気で歌とダンスが大好きだった。ストリートエデュケーターの活動に参加させてもらったときに、みんなでゲームをした。その際に、子どもたちが踊っていた音楽が頭から離れず、翌日、ココナッツ・エコツアーを案内してくれた「バハイ・トゥルヤン」の定住ホームの男の子たちに、この曲を知っているかとうろ覚えのメロディーを聴かせて尋ねた。そうすると、彼らみんなこの曲を知っており、ダンスを披露してくれた。それから私たちは、この曲をずっと口ずさみ、夜遅くまでダンスを練習した。この曲は、私たちにとって思い出深いものとなった。これからもずっと忘れないだろう。

 最後に、ツアーに一緒に参加したばんちゃん、さなちゃん、まいちゃん、アレックス。一週間ありがとう。そして引率してくださった工藤さんと篠田さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。



(2018年5月発行のニュースレターNo280より)