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ニュースレター

映画「みんなの学校」(真鍋俊永監督) 紹介

2015/07/04 21:28:40 ニュースレター
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ストリートチルドレンを考える会

宮田 真理子(会員・北海道在住)

 あなたが学校へ行くなら、どんな学校がいいですか?あなたが子どもを通わせるとしたら、どんな学校がいいですか?「こんな学校がいい!」と私が思える学校がありました。映画「みんなの学校」の舞台になっている大阪市立大空小学校です。

 大空小学校の学校理念は「すべての子どもの学習権を保証する学校をつくる」で、たった1つの約束(ルール)は「自分がされていやなことは人にしない、言わない」。この学校では、じっと座っていることができない子も、すぐに暴力をふるってしまう子も、よその学校に通えなかった子も、一員として受け入れられ、安心して通えるようになる日まで、校長、教員、クラスの子どもたち、保護者、用務員、地域の人たち、みんなで支え、見守ります。この学校へ通う子どもたちは、日々起きるトラブルの中で、いろんな子がいるということを理解し、相手との関わり方を学び、成長してゆきます。

 もちろん、このような学校を理想と考える人ばかりではないでしょう。私たちの社会では未だ学歴至上主義の人が多く、少しでもいい大学へ入れるよう、小さな頃から「いい学校」を目指し、それを邪魔するものは一切排除、遊びや喧嘩も歓迎されていないように感じます。しかし、この難しい時代を生きてゆくためには、「みんなの学校」のように生身の学びの現場でこそ身に付く人間力を育むことが、とても大切だと思うのです。

 私には3歳の娘がいますが、春から通っている幼稚園で先日「モーニングカフェ」なるものがありました。お茶を飲みながら、子育て経験の豊富な園長先生(3児を育てたママでもある)がママたちの悩みを聞き、お話をしてくれる会で、年少・年中のお母さんたちが輪になって、いろんな話を聞けました。その中で、年中さんはギャングエイジで、お友だちとの喧嘩、トラブルがすごく多い時期だという話があったのですが、この幼稚園では、ともかくその時期にいっぱい喧嘩をすることが大事だと思っている、その中で人との関わり方をしっかり学び、解決の仕方も学ぶ、とのことでした。そうやって小学校へ上がって行くと、落ち着いたいい感じの小学生になるのだそうです。

 上に小学生の子を持つ先輩お母さんたちからは、この幼稚園の卒園児は、小学校で転入生が来た時にすぐ仲間に入れてあげる、いじめの加害者には絶対にならない、小さいことなら自分たちで解決でき、それでもどうにもならない時はおとなに助けを求めることもできる、という話も聞けました。園長先生が幼児期の育ちについてしっかりとした方針を持ち、それを共有し、みんなで一緒に子育てを頑張っていこう、支え合っていこうと意思共有・疎通の場を設けてくださっていることに大変感激し、「みんなの学校だ!」と嬉しくなりました 私たち一人ひとり、それぞれの立場で、場所で、子どもの育ちを支えるためにできることがあるはずです。この映画を観て、私も、ここ(帯広)で、私だからできることを考え、実行してゆこう!と強く背中を押される思いでした。まずはこの映画を帯広の人たちに一人でも多く観てもらうため、劇場公演を企画しているところです。子どもと関わる全ての人に観て欲しい映画です。是非ご覧下さい!

 映画公式サイト: http://minna-movie.com/index.php

(2015年6月発行のニュースレターNo245より)